パパ活とは?パパ活の意味や出会い系アプリで流行する理由について

パパ活という言葉が生れる以前にパパ活というものは確かに存在していたはずですが、パパ活と言う言葉が世間の注目を集めるきっかけとなったのは、エイベックス通信放送の映像配信サービスdTVとフジテレビが組んで制作したオリジナルドラマ「パパ活」がインターネット配信されたことによるところが大きいように思います。

 

「パパ活」の脚本は売れっ子の野島伸司で、奇しくも「パパ活」によって日本社会が抱える貧困の問題が浮かび上がるという内容のドラマで、「パパ活」と言うタイトルとは裏腹に社会派の内容となっています。

 

パパ活って?

そもそもパパ活の定義は様々ありますが、野島伸司脚本のドラマにおいてはパパ活は、女性が男性から金銭的援助を受けるために「肉体関係がない」交際を目的するものとしていましたが、実際のところは「肉体関係がある」交際を指してパパ活と言うようです。

 

つまり、パパ活は直接的に言えばそれは援助交際であり、または、愛人関係に過ぎないということになります。それをパパ活と言うことによってオブラートに包み、いかがわしいことをしているという感覚をちょっとでも和らげるために生れた言葉のように思えて仕方がありません。

 

パパ活の主な舞台は出会い系アプリや掲示板の書き込みによりますが、女性が「パパ活中」として募集をかけているときは、完全にお金さえ払えば肉体関係が保証されると言うことを示していて、男性にとって女性に対して肉体関係のみを、つまり、一時の性の捌け口として女性を求めているのであれば、「パパ活中」という女性は目的がはっきりとしていて誘いやすいかも知れませんが、しかし、そこには危険も潜んでいます。

 

危険があるのに、では何故、パパ活は現在ブームのような形で流行しているのでしょうか。

 

今ブームを迎えていると言われるパパ活のなぜ?

少し前から「セフレ〈セックスフレンド〉」という言葉が生れ、愛情なしにただ肉体関係のみを目的とした関係をセフレと称してかなりの女性がそのセフレ関係の男性と肉体関係を結んでいるようですが、パパ活が生れる素地はセフレが当然のようにある中で、用意されていたと言えます。

 

パパ活は新しい言葉で、全く聞いたことがないという人もいるとは思いますが、しかし、現代のネット社会において、インターネットでの配信とは言え、野島伸司という売れっ子の脚本による「パパ活」が、あっという間に社会にパパ活という言葉とその内容が広がったのは想像に難くありません。

 

ドラマの後押しもあって、パパ活というものがあるのかとパパ活に身を投じる女性が急増したのかも知れません。

 

それ以前にパパ活がブームのように流行した一因にスマートフォンの普及があります。そのアプリに出会い系アプリがあり、男女の出会いの機会の一助に出会い系アプリがなっているのは間違いなく、スマートフォンさえあれば、誰もが簡単に出会い系アプリで出会いを求めることが可能になっているのです

 

スマートフォンの普及と出会い系アプリにパパ活が上手く乗ったと言えます。当然出会い系アプリは18歳以上という条件付きですが、だからパパ活は出会い系アプリを通して一気に広がったのだろうと思います。

 

では、なぜ、多くの女性がパパ活に走ったのかと言えば、そこには景気が関係しています。企業業績は空前の好景気を迎えているのに一般庶民にその恩恵は全く返ってこず、それどころか、実質賃金が悪化するなど、一般庶民にとって景気がいいとは全く感じられないのです。それよりも景気は悪化しているというように感じている人が大多数なのではないでしょうか。

 

この「不景気感」がパパ活を一気に広めた大きな原因の一つに思えます。いつまで経っても給料は上がらず、年を追う毎に暮らしは苦しくなって行く社会情勢の中、「気楽に」現金が手に入るパパ活というものに手を出す女性が増えるのはどうしようもないと思います。

 

一昔前でしたなら、そのように生活に困窮している女性の受け皿になっていたのは風俗産業で、女性は風俗産業で大金を稼いで、例えば借金苦から逃れることが出来たのですが、現在、風俗産業もデフレの波には勝てず、風俗産業でも大金を儲けることは最早不可能になってしまったのです。

 

そんな中で、パパ活というものが生れたのは或る意味必然と言ってもいいと思います。パパ活では「気軽に」お金を手にすることが出来るのです。そして、パパ活をしている女性というのは決して少数とは言えず、多くの女性がパパ活をやっているので、パパ活に走っても何らやましさを感じないのです。

 

しかし、前にも言ったとおり、パパ活は援助交際などと何ら変わらないものなのです。援助交際が犯罪に巻き込まれる温床として社会問題となっているのと同様に、パパ活も危険一杯なのです。

 

パパ活は危険性がある

パパ活と言う言い方は売春というものをオブラートにくるんでいますが、それは援助交際と何ら変わりませんので、危険が一杯です。援助交際が危険であるようにパパ活も危険が一杯なのです。

 

まず、パパ活はいくら「パパ活」とやんわりとした表現で男女の生々しい関係を言いくるめていても、最終的には男女は二人きりになるのですから、そこには相手が悪意を持っていたならば逃げようもないのです。

 

騙し騙されの世界と言ってもいいかもしれません。男女ともにパパ活によってお互いの目的がかなえられれば何ら問題はないとすれば、そこには、売春の疑いはありつつも「良い」のかも知れません。

 

しかし、密室で男女二人きりになると言うことは、どちらかに悪意があれば、それは最悪殺人事件になりかねない危険が潜んでいるのです。そんな危険を冒してもパパ活にいそしんでいる女性は、パパ活以外貧困から抜け出す方法がないところに追い込まれているとも言えます。

 

現在、日本社会の問題の一つに貧困問題があります。特に女性の場合、男性に比べて貧困率が高いと言われています。社会のセーフティネットが規制緩和と財政問題のために弱者切り捨てのような状況になってしまい、例えば消費税を上げたことなど所得が低い層にとっては暮らし向きはより苦しくなって行くという社会状況が日本社会の現状と言えるのです。

 

富めるものはより富み、貧しいものはより貧しくなるというのが、日本社会の現状です。貧困問題は、しかし、解決しなければならない問題として政治問題になっています。とは言え、貧困問題は即効性がある解決方法はなく、自由競争を標榜するのであれば、貧困は受け容れなければならないものなのかも知れません。

 

それを救うのが社会のセーフティネットなのですが、日本社会ではセーフティネットはまだまだ未整備と言え、女性がパパ活へと活路を見出す一因となっているのです。下記に男性・女性に対しての危険性をより詳しく解説しています。

 

パパ活によって男性・女性それぞれの危険性やリスクを避ける方法

2017.08.13

 

パパ活体験談が更にパパ活を助長させる!

現代社会は誰もが情報を発信できるネット社会です。パパ活の成功体験をブログに書き発信するなど、一般女性をパパ活へと走らせる誘惑は社会に一杯転がっているのです。

 

誰かがブログでパパ活のことを書けば、それを読んだ女性が例えばパパ活をしようかどうか迷っていた場合、間違いなくそのブログはパパ活をするかどうかと迷っている女性の背中を押して、パパ活をさせるに十分なものとなり得ます。そこで、踏みとどまる女性も多いとは思いますが、しかし、現実はパパ活を行う女性を増やせども減らすことにはなっていません。

 

つまり、多くの女性はパパ活に興味津々なのです。それは「肉体関係ありなし」にかかわらずにです。それだけ性の解放は既になされていて、現在、性の問題は小学生の問題と言える状況になっているのです。

 

18歳以上では、性の話は最早タブーではなく、おおっぴらに語るものと化していて見知らぬ異性と肉体関係を結ぶことに何らためらうこともなく、気軽に肉体関係を結べるのです。だからセフレなどと言う関係が生れたのですが、セフレにお金が絡んだものがパパ活と言えます。

 

そこにかつては風俗産業が吸収していたものが風俗産業にも訪れたデフレの波により、たとえ風俗で働いたとしてもかつてのようにお金を稼げなくなったことと、そこに貧困問題が絡んでパパ活は盛況なのです。

 

まとめ

パパ活が市民権を得たのは野島伸司脚本のオリジナルドラマ「パパ活」がインターネット配信されたことによるところが大きいです。このことで、一気にパパ活と言うことが広まり、それまでパパ活を行っていた人には免罪符を与え、また、貧困に喘いでいる人にとっては、「そんなお金の稼ぎ方があるのか」という発見をもたらし、また、パパ活という言葉に漂う「お手軽でお気楽な」雰囲気がパパ活をある種のブームに押し上げたようです。

 

しかし、パパ活は援助交際と何ら変わりません。女性が男性から金銭的な援助を受ける代わりに、肉体関係があるにせよないにせよ、男女がお金で関係を結ぶということは援助交際と何ら変わらないのです。

 

それなのに現在、パパ活がブームのように流行っているのは、まず、愛情がなくとも肉体関係を結べるというセフレという関係が広く一般化していて、そこに風俗産業にも押し寄せたデフレの波により、かつては風俗産業へと流れていた女性達が、その犠牲に見合わないとして風俗産業に流れずに、全て自己責任により、風俗産業よりもより「気楽」に見えるパパ活へと大挙して押し寄せたために、現在流行しているように思えるのです。

 

しかし、パパ活は当然ながら危険極まりない行為なのは援助交際と同じで、その点は十分に気を付けなければなりません。例えば、出会い系で出会った男女の男性に悪意があれば、最悪、女性は殺害されることにもなりかねず、それは援助交際と何ら変わらない危険性が潜んでいるのです。

 

そして、パパ活に女性を駆り立てる大きな要因に貧困問題があります。多くの規制緩和の結果、富めるものはより富み、貧しいものはより貧しくなると言う格差社会の到来が女性の多くをパパ活に走らせているのです。

 

この格差社会で富める男性にパパ活を通して女性はお金の無心をすることで何とか貧困から抜けだし、人並み以上の生活を営むという切羽詰まった社会情勢もパパ活を流行らせている一因なのです。つまり、パパ活は時代の要請とも言えるのです。格差社会と貧困問題がある限り、パパ活の隆盛は続くと思います。

 

 

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